ローレル・ブルナーは、日本のデジタル印刷システムメーカーである京セラが、「A Green Edge: Green Skills for the Future(グリーン・エッジ:未来のためのグリーン・スキル)」に関するグリーン・スキル・レポートで銀賞を受賞した経緯を紹介する。

持続可能な取り組みへの熱意を維持し続けることが難しいのは事実である。単に数が多いとか、複雑であることが多いからというだけではない。難しいのは、巧みなイニシアチブの実行を理解し、その結果を測定することにある。これは日々のビジネスにおいて重要なことであり、企業経営者がどのように関与し、行動を起こすかを理解することが重要なのである。

しかし、どの賞が価値があり、独立した賞なのかを判断するのは容易ではない。持続可能性への取り組みと同様、その数は非常に多い。京セラは日本のデジタル印刷システムメーカーである。この巨大企業は、「印刷業界の生産性と成長を牽引するデジタルシフトをリードしている」と主張しており、最近、グリーン・スキル・レポート『A Green Edge: Green Skills for the Future』で銀賞(おそらく2位)を受賞したと発表した。同レポートは、エコノミスト・インパクトが作成した独立調査報告書である。エコノミスト・グループのこの部門は、注文に応じて調査を行うので、シンクタンクとメディアブランドを掛け合わせたような収入源である。あなたがどのような「グリーン・スキル」を身につける必要があるかは、報告書の要旨を読んでいただきたい。

京セラが調査を委託して作成したグリーン・スキル・レポートが、このたび2024年アンセム・アワードの銀賞を受賞した。この賞は、「世界的な変化を巻き起こすプロジェクトの増幅」を評価するもので、ウェビー賞によって設立された。ウェビー賞は1996年に設立され、国際デジタル芸術科学アカデミー(IADAS)の3000人以上の審査員によって授与される。これらの人々はインターネット界のリーダーや著名人であり、「広告、メディア、PR」を含む8種類のメディアにおける卓越性を考慮している。ウェビー賞は、「世界中の人々、企業、組織の目的と使命に基づいた活動」を表彰するアンセム賞を立ち上げ、京セラに賞を与えたグループである。ここまではお分かりいただけただろうか?

そうでなくても構わない。賞は、明確に定義され、認識できる努力における卓越性を評価するものであるべきだ。有意義な賞であるためには、その賞が恩恵をもたらすと期待される対象にとって適切なものでなければならない。京セラのレポートがアンセム賞の持続可能性、環境、気候部門で銀賞を受賞したことは素晴らしい。34カ国から2,300を超える応募があった中で、よくぞこれだけの結果を残した。しかし、「世界的なグリーン・スキルに対する企業の態度に関する最新データ」が、グラフィックス業界とその顧客にとって実際にどのような意味を持つのかを説明した方が、あなたがリードすることを目指す業界にとってより有意義かもしれない。

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この記事は バーディグリス・プロジェクトこの記事は、印刷が環境に与えるプラスの影響についての認識を高めることを目的とした業界のイニシアチブであるVerdigris Projectによって作成されたこの週刊解説は、印刷会社が環境基準の最新情報を入手し、環境に配慮した企業経営が収益向上にどのように役立つかを支援するものである。 Verdigrisは以下の企業によってサポートされています:Agfa GraphicsEFIフェスパ富士フイルムHPコダックMiraclonリコーSplash PRUnity PublishingXeikon

表紙画像は京セラより提供。