市場調査会社ResearchAndMarkets.comが発行した新しいレポートによると、世界のカスタムTシャツプリント市場は、現在のトレンドが継続する場合、2028年までに75.7億ドル(56.8億ポンド/66.8億ユーロ)に達する可能性がある。

 

今後8年間の世界のカスタムTシャツプリントセクターの潜在的な発展について、成長と拡大を促進する可能性のある特定のトレンドをピックアップした。

研究者らは、現在のトレンドが期間中続けば、市場は年平均成長率(CAGR)9.7%で拡大し、2028年には全体として75.7億ドルに達すると予測している。

「ファッショナブルでカスタマイズされたユニークな衣服への嗜好の高まりと、若年層における可処分所得の増加は、カスタムTシャツの需要を世界的に牽引する主要因である、と同レポートは述べている。

「カスタマイズされたTシャツは、自分のスタイルや個性、好みに合った服をデザインできるため、主に若い人たちをターゲットにしている。

レポートでは、カスタマイズされたスポーツウェアやジムウェアなど、成長を牽引しそうな市場セグメントをいくつかピックアップしている。

研究者によると、世界中のほとんどのスポーツチームやクラブが、独自のロゴやデザインを施したカスタムデザインのジャージやTシャツを着用し始めており、この傾向は今後も続くようだ。

「どのスポーツクラブも、最近はチーム選手にユニークな外観を与え、チームの知名度を高める傾向にある。”ドイツ、中国、インドなどの国々のスポーツ関連活動は、これらの国々の政府によるスポーツ活動への投資の増加に伴い、著しい成長を目の当たりにしている。”

その結果、カスタムプリントTシャツの需要は、スクリーンプリント、デジタルプリント、プロットプリント技術を駆使して生産する企業によって、今後数年間で増加する見込みである。

スクリーン印刷は2020年の市場において最大の収益シェアを占めたが、これはこの技術の高い色鮮やかさに起因するものであり、一方デジタル印刷分野は、この印刷工程に関連する時間と労力が少ないため、報告期間中に最も高いCAGRを記録するものと思われる。

地域別では、アジア太平洋地域が2020年のカスタムTシャツプリント世界市場で最大の収益シェアを占め、ヨーロッパが2位となった。同レポートは、これら両地域は多くの大手市場プレイヤーの存在とEコマース産業の高い普及から恩恵を受けていると指摘している。